Markdownエディター
John Gruberが2004年に開発したMarkdown記法のエディター。軽量マークアップ言語の基礎を解説します。
Markdownエディター
Photo by Ilya Pavlov on Unsplash
テキストで、ここまでできること
2004年、ジョン・グルーバーがMarkdownを開発した。目的は単純だった。「プレーンテキストをHTMLに変換する、もっとも簡単な方法」。htmlタグをいちいち打つのは面倒だ。記法が複雑だと、文章を書くこと自体が億劫になる。Markdownは、その壁を取り払った。
最初にMarkdownを使ったのは、GitHubでREADME.mdを書いたときだった。htmlタグを一句も使わずに、見出し、太字、リスト、コードブロック。驚くほどすらすらと、ドキュメントが完成した。以来、Markdown以外の方法で技術文書を書くことはなくなった。
基本記法
見出し
```
見出し1
見出し2
見出し3
```
本文
```
太字
斜体
太字斜体
~~取り消し線~~
```
リスト
```
- 箇条書き1
- 箇条書き2
```
リンクと画像
コード
```
`インラインコード`
コードブロックは```で挟む
```
引用
```
> 引用テキスト
> 複数行の引用
```
テーブル
```
| 列1 | 列2 | 列3 |
|-----|-----|-----|
| 行1 | 行1 | 行1 |
```
Markdownの歴史
2004年、グルーバーが開発。2008年にGitHubが採用。2010年代にはブログやドキュメントで広く使用。2020年代には技術文書の標準として定着した。短い期間で、ここまで普及した言語は珍しい。
主要なエディター
デスクトップ
- Visual Studio Code
- Typora
- iA Writer
- Bear
Web
- StackEdit
- Dillinger
- Markdown Live Preview
モバイル
- iA Writer
- Bear
- Ulysses
エディターを選ぶ基準は、プレビュー機能、エクスポート機能、シンタックスハイライト、クラウド同期。個人的には、リアルタイムプレビューがあるものが圧倒的に使いやすい。
実践的な使用
ドキュメント作成
README.mdはプロジェクトの説明書。CHANGELOG.mdは変更履歴。CONTRIBUTING.mdはコントリビューションガイド。GitHubの標準的なファイル構成は、ほぼMarkdownで成り立っている。
ブログ記事
フロントマターでメタデータを定義し、本文はMarkdownで記述。HugoやJekyll、Gatsbyなどの静的サイトジェネレーターと組み合わせれば、ブログ構築は驚くほど簡単だ。
Markdownの応用
GitBookはチーム向けドキュメント、Notionはノートとドキュメント、Confluenceは企業向けWiki。どれもMarkdownを採用している。Markdownはもはや「オプション」ではない。技術文書の「標準」だ。
将来——標準化と拡張
CommonMarkプロジェクトがMarkdownの標準化を進める。GitHub Flavored MarkdownはGitHub独自の拡張。MathJaxによる数式記法、ダイアグラム記法、インタラクティブ要素。Markdownは進化を続けている。
計算機の使い方——エディターとしての機能
入力
プレーンテキストでMarkdown記法を入力。
出力
HTML、PDF、DOCXなどへのエクスポート。プレビュー機能でリアルタイムにフォーマットを確認。
まとめ
Markdownエディターは、2004年にJohn Gruberが開発した軽量マークアップ言語のツールだ。シンプルで読みやすい記法により、ドキュメント作成の効率化に貢献している。現代のソフトウェア開発において、Markdownは不可欠なツール。一度使い始めると、戻れなくなる。それが、Markdownの最大の褒め言葉だろう。